2012年09月13日

肩甲下筋(肩のインナーマッスル)

肩甲下筋(肩のインナーマッスル)
肩甲下筋は、肩の運動に非常に重要な筋肉で、肩の障害の治療には欠かせない筋肉です。
肩甲下筋は、肩甲骨の内側から上腕骨の前面に着き、腕を内旋させる働きがあると言われています。
腕の内旋運動とは・・・手の掌(ひら)を前から後に動かす運動で、腕を軸に内側に回す運動です。

普段、それほど負担の掛かる運動では有りませんが、野球、ハンドボール、バレーボール、テニス、バトミントンなどの競技で腕を上から下に振り下ろす動作(オーバースロー、オーバーハンドなど)のときに運動の中心になるために痛めやすいと言われています。

しかし、本当にそうなのか?

インナーマッスルは固定する為の筋肉で、アウターマッスルが運動するための筋肉と言われています。そう考えると、インナーマッスルに属する肩甲下筋は「運動によって痛めているの?」って言うような疑問が生じます。

実際には、肩を痛めている患者さんのほとんどが、肩甲下筋を痛めています。
野球やテニス等のスポーツをしていない人達もです。特に四十肩や五十肩と言われる患者さんです。このような患者さんは肩甲下筋の緊張が緩んでいくと夜間痛が軽減していき、症状が軽くなっていきます。

では、上肢のインナーマッスル(固定筋)の肩甲下筋は何を固定しているの?

肩甲下筋は前鋸筋、菱形筋、肩甲挙筋、広背筋の一部とバランスを取り合って、肩甲骨を適切な位置に固定(動か)しています。これが上肢のインナーマッスル(固定筋)の働きです。腕の動きに合わせて肩甲骨が適切に動くことで、広範囲な腕の動きが可能になります。したがって、私の持論では、「肩甲下筋、前鋸筋、肩甲挙筋、菱形筋、広背筋の一部がインナーマッスルである」と考えています。

なぜ、肩甲下筋だけ特別のように扱われるのか?

肩甲下筋は肩甲骨の下にあり、あんまり触れることが出来ません。その為に他の筋肉と異なりどのように治療して良いのか、どのように悪いのかあまり理解されていません。その為、皆さんに興味を持たせていると考えています。

Oリングテストを使えば触診出来る出来ないは関係無いので、私はドンドン治療していますよ!




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Posted by マエサン at 18:39│Comments(0)インナーマッスル
 
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