2015年04月11日

膝の痛み(育児中の痛み)①

今回は自分の奥さんを治療した時のことを書いていきたいと思います。申し遅れましたが、今回のブログを書いている「崎原」と言います。
今年から隔週で「舟浮」さんとブログを書いているので、よろしくお願いします。
膝の痛み(育児中の痛み)①

現在我が家には子供が二人(共に娘)いて、上の子は3才、下の子が生後半年になります。下の子は甘えん坊さんなのか、抱っこされるのが大好きで、寝たと思い布団に降ろすとすぐに起きてしまい(特に日中)、泣き出したりするのでひどい時は何時間も抱っこしてあやしたり、下に降ろせずに抱っこしたまま座りっぱなしの事が多くなっています。その為、肩や腰、腕の痛みはもちろんですが、最近は足の痛み(特に右膝)が出てきて、ひどい時は立ち上がるのにも一苦労で、びっこを引く時もあります。
 
治療の為、確認(触診、Oリングテスト)してみると、腰やお尻周りの張り感は痛みのある右側よりも左側に強く出ている為、左側から治療を開始(股関節周り、大腰筋、腰部脊柱起立筋、大腿、下腿)し、再度左右の筋肉の状態を確認。治療前と比べて左右差が無くなったので少し動いて貰い痛みを確認すると「さっきよりも楽になっている。」とのこと。まだ、症状と筋肉の張りは残っているので、左右の状態を確認しながら治療を進めていくと、右に反応が出てくることが多くなり、(股関節周り、大腰筋、腰部脊柱起立筋、大腿)その部位の治療をしながら、最後に膝の靱帯(前十字、後十字)のストレッチを行い、症状を確認すると「大丈夫。」とのこと、その日はこれで終了。翌日確認すると痛みも気にならずに起き上がれていて、びっこも引かずに歩いていました。

今回は、最後に前、後の十字靱帯のストレッチで症状は落ち着きました。上記に治療の大まかな流れを書きましたが最初,膝周りは全く触っておらず、腰(大腰筋)や股関節周り、大腿部から治療を行いました。それはどうしてか?「膝の痛みの原因には膝以外の筋肉も関係してくる」からです。

膝の痛み(育児中の痛み)①
膝の痛み(育児中の痛み)①

大腿直筋
膝の痛み(育児中の痛み)①膝の痛み(育児中の痛み)①
                                                                                        











元々腰椎は前弯、骨盤は前傾しています。その位置を保つため主に働いているのが大腰筋と脊柱起立筋です。長時間同じ姿勢(立ちっぱなし、座りっぱなし)の時には、大腰筋、腰部脊柱起立筋が働き続ける為筋肉が疲労してしまい、その結果、筋肉が硬くなり伸縮しにくくなります。更に自分の奥さんは上のイラストのような座り方が多いのですが、長時間このイラストのような座り方では腰椎や骨盤が後ろに倒れた状態のまま大腰筋脊柱起立筋の疲労が溜まってしまい、腰椎や骨盤の位置が戻らなくなってしまいます。その結果、骨盤から膝蓋骨に付く大腿四頭筋(主に大腿直筋)が引っ張られてしまい常に緊張した状態になり、大腿直筋が付いている膝蓋骨の位置がずれることで今回の膝の痛みを出す原因となっていたと考えます。その状態で立ち上がると更に大腿直筋の緊張が強くなるため、立ち上がりの痛みが強くなります。自分の奥さんは元々腰の痛みもあったのですが、腰の症状がない方もかなりおられます。膝に限らず、下肢の痛みや痺れの症状が改善されない方はその場所以外に原因があることがあります。そのような方は一度当院へご相談下さい。



次回はその後の経過と治療についてもう少し書いていきたいと思います。


まえしろ鍼灸・整骨院 ℡:098-878-1331
浦添市内間2-6-22






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